9月2 

今回も高地トレーニングの一環。素晴らしい天気に恵まれた久しぶりの北岳、後で調べてみたら25年ぶりだった。

元々は8月に槍ヶ岳か北岳間ノ岳セットを考えていた。休暇日数の関係で、土日だけになったので、間ノ岳はキャンセル。間ノ岳はこの画像のとおり、どっしりとしている。行きたいと思わせる山だ。

 

5:10起床-5:40出発-8:30芦安♨第4駐車場着-すぐに乗り合いタクシーが来る8:49第一駐車場出発-9:54吊り橋-10:26白根御池小屋分岐11:04第一ベンチ11:42第二ベンチ-12:06傾斜緩む-12:49白根御池小屋-昼食-16:30~17:10夕食-18:30コンサート-20:00消灯

芦安温泉のバス乗り場へ向かう途中、係の人に止められた。「上は満車だからここに止めてください」、第4駐車場の前だった。「すぐにタクシーが迎えに来ます」。車を駐車場に入れ、荷物をまとめたりして準備を始めたらすぐにタクシーが来た。先着の人たちが手間取って、「先に乗ってください」。結局は一緒になったけど。というような、忙しさの後、8:49、第一駐車場を出発。タクシー代定額1100円、協力金100円、合計1200円。

後で気が付いたことだけど、手間取っていた人たちはコンサートの演奏者と奥さん?だった。

9:30頃、広河原に到着。

トイレを含めて改めて身支度、準備をした。同じタクシーで到着した人たちは、その間に出発していったみたい。

9:54。徒歩用のつり橋を渡り、出発。

 

左を見てごらん

左(下流)を眺めると車が通れる橋が見える。25年前はあれを渡った右岸の駐車場に車を止めた。そのころは、ここまで車で入れた。

その時の様子はこちら

つり橋を渡って、案内通りに右折。

10:26。白根御池への分岐。

さぁ、ここから急登が始まる。

11:04。第一ベンチ。

小さく「第二ベンチへ」と書き足してあり、20分が40分に書き直してある。徒歩じゃなくて徒走20分だったのかな。

妻も到着して、一休み。

第二ベンチへ向かう途中、キノコが出始めていた。

やっぱり、秋は始まってる。

ヤマハハコ?

11:42。第二ベンチ到着。

やっぱり40分くらい。

すぐに妻も到着。

木の間越しに鳳凰三山が見える。これは、観音岳?

そして、今日一番の急登を登ること25分。道が緩くなった。12:06

これまでが急だったので、この先は平らに見える。

すぐにこんな案内も。

これは、ヒメシャジンかな?

ここから、花を探しながらと、グッとペースが落ちた。

トリカブト

美味しい水の流れる沢を横切る。

もちろん、水を入れ替え、体にもたっぷり補給。

12:46。小屋に到着。

今日はここまでなので、手続きを済ませ、

遅めのお昼にした。

晩御飯まで、あと3時間ちょっと。もっと早い時間に食べておけばよかった、、、。

オレンジのタッパーに入ってるブドウは残すことにした。

その後、ベンチで足をほぐしたり、小屋の周りをブラブラ。

急に北岳が姿を現した。左のスカイラインが4尾根、えぐれてる所がマッチ箱のコル。逆光で大迫力。

妻は、「高すぎて登れるかしら、、、」と不安そう。

高山蝶のベニヒカゲがいた。8月に出現するハズだけど、今年は出現が遅いのか?それとも、この辺りは9月ころに出てくるのか?

妻は、「あんまり綺麗じゃなぁい」と不評。

こちらは、ヒョウ柄とヒカリモノを纏ったイマドキの蝶、というわけじゃないけど。裏の付け根のヒカリモノが一個足りないからギンボシヒョウモン。ちなみに、ウラギンヒョウモンは付け根のヒカリモノが3個だ。

鳳凰三山の観音岳。小屋の外れの階段からよく見える。地蔵岳がこの左にあるはず、と小屋の人に聞いたら、手前の山陰になって見えないそうだ。一番右の薬師岳は雲に隠れたまま見えなかった。

 

板の間でストレッチをしたり、本を読んだりしていると、今日はたまたまコンサートがあるそうだ。楽器の準備をしてる人が、ナント、今朝のタクシーで一緒だった人だ。この時初めて気が付いた。そして、とっても早い晩御飯。コンサートも楽しませてもらった。

 

就寝は20:00。今日は一人一つの布団だからゆったり。同室者のいびき、隣の部屋の話し声、と多少のことは山小屋だから、、、。と、富士山の山小屋を経験したから、余裕だ。

93 

みんな暗いうちからゴソゴソ。山小屋だから当たり前かな?つられて起きてみれば明けの明星がよく見えた

今日は北岳を登りそのまま広河原まで下る長丁場。これも、高所での長い下りを想定して計画した。最終バスよりは早く降りられる予定だ。

 

3日 4:40起床-5:10朝食5:51出発-6:20二俣-7:51上部二俣-8:47八本歯のコル-9:21間ノ岳トラバース道分岐-9:58吊尾根分岐-10:20頂上-昼食-11:03下りはじめ-11:39肩の小屋-11:59小太郎山分岐-12:15二俣分岐-13:20二俣-14:40御池小屋分岐-14:53吊り橋-15:23乗合タクシー広河原発

早い人は4:00頃から起きだしたようだ。私たちも4:40に起床し、暗い中で着替えて朝食に向かった。身支度やトイレを済ませ、外に出ると、朝日を浴びた北岳が美しい。

昨日、逆光の北岳にビビっていた妻も、「登れそう!」

今日目指すのは八本歯のコル。そこから右回りに北岳頂上に向かう。

5:51。御池のほとりを出発。

日の当たるところにポツンと、トモエシオガマ。

6:20。二俣に到着。

ここにはチップ制トイレが設置してある。小屋を出発して30分、ちょうどお腹が動いてくるころ、もちろん利用した。むかぁしはなかったけど、そのころはまだトイレを作る必要もないくらい登る人も少なかったんだろう。

大樺沢を登り始めると、ナデシコが咲いていた。

しばらく進むと、大樺沢が上まで見渡せる。お花畑と雪渓、その先に八本歯。

登山道はまだ日が差してこないので涼しい。

イワオウギ

フウロソウの仲間

ホタルブクロ

ミヤママンネングサ

この辺りから日が差してきた。

というか、我々が日向に出てきた。

バットレスがだんだん大きくなってきた。

4尾根ルートの取り付きは中央左下。

振り向けば、逆光の鳳凰三山。

地蔵のオベリスクがチョン。

さらに、バットレスの基部に近づいた。

黒く見えるハング下、画面下部を右へトラバース。緑の縁にあたるリッジ(よく見ると登った痕が白っぽく見える)を登る。途切れたチョット上(マッチ箱のコル)で一度懸垂下降、、、。とルートを思い出しながら見ていた。

まもなく奥の二俣到着。7:51。

この表示、光線の関係で光っていて結構下から見えていた。

今、登山道は、ここより下を通っている。わざわざ撮りに行った。

八本歯に続く梯子が始まった。

青空を目指す妻。

標高も上がり、一段一段が苦しくなってくる。

癒しのタカネビランジ

8:47。八本歯のコル。

何人か休んでいた。梯子を下りるためにザイルを組んでいるグループが居たのはビックリ。

看板のすぐ上からは、間ノ岳方面が一望できる。

右の鞍部に北岳山荘、尾根上を辿って中白根、間ノ岳へと続く。実際に見ると南(アルプス)の雄大さが良くわかるなぁ。

中白根は3055m程のピークなのに3000m峰としては数えられていないらしい。間ノ岳のオマケ扱い、かわいそうに。

 

これを撮影するために看板より一段上がっていた。コルに着いた妻は、置いてかれたと思って、周りの人に、、、。

上から顔を出して「ここだよぉ」

さて、登山道はというと、梯子はまだ終わっていないようだ(;´Д`)

ズームアップすると頂上も見える。

チョットぶれてるけど、青空に浮いて見える白いのが頂上に立つ人だ。

鳳凰三山越しに見えるのは八ヶ岳。

富士山もチョッピリ顔を出した。

間ノ岳を見つめるイワギキョウ

さっき見えてた梯子。「四つん這いの方が楽」と、、、。

トウヤクリンドウ

乗鞍では開いていなかった。ここでやっと見られた。

振り返れば雲に浮かぶ富士。

ちょっと拡大。

9:21。間ノ岳へのトラバース道分岐。

トラバース道は有数のお花畑だそうだ。

岩が崩れそうなので通行止めと書いてあったが、向こうから来た人もいた。案内には、危険だから稜線まで上がってから、と書いてあったが、この高さでその迂回はキツイなあ。

我々はその稜線に向かう。

この登り、高山植物だらけ。

イブキジャコウソウ

キンロバイ

アカイシリンドウ

ヒメコゴメグサ

サンプクリンドウ

岩場に咲くトウヤクリンドウ

シロバナ ナデシコ

9:58。吊尾根分岐に着いた。先ほどの迂回路はここまで登る。

この上にはトウヤクリンドウの群落があった。紫のはキタダケトリカブト

吊尾根の東側にガスが湧いてきた。

絵になるなぁ。

10:20。頂上に到着。

3193m。25年前より1m高いぞ。これは何年か前、標高が見直された結果だそうだ。

今年、3座目の3000mだ。トレーニングとはいえ、結構頑張ってるかも。

よく見ると看板の向こうには北アルプスも見える。

こちらは仙丈ヶ岳。

甲斐駒。

こうしてる間にどんどん雲が湧いてきた。

鳳凰三山

富士山

25年前。バットレスを登ったあとはここから登ってきた。

自分だけにしかわからない画。

 

 

 

 

 

 

隣のピークに上りたがる人も結構いる  

なかなか絵になるけど、、。

頂上に立つ妻。

空をバックに撮ってみた。

食事を済ませて下山開始。11:03。

隣のピークを過ぎ振り返ると、また人が。

自撮りしている。

稜線の左、つまり東側は雲がどんどん湧いている。

動画で見ると結構綺麗だった。

両俣小屋への分岐。

すぐ先から肩の小屋が覗ける。

ずいぶん大きくなったなぁ(25年前の記憶だからね)。

11:39。肩の小屋通過。

稜線の左は真っ白。流れも速い。

しばらく進むと、紫色の石がたくさん転がっている。

写真では茶色っぽく見えるが、ホンモノは結構鮮やかな紫。岩はチャート?

11:59。小太郎山分岐。

ここからは、尾根を外れて下っていく。

12:15。二俣(大樺沢)と草滑り(白根御池)分岐。

二俣から登ってくる人は苦しそうだ。

この先、結構大変ってことね。

尾根の東側に入ったので、すっかりガスの中。

13:20。二俣に到着。

あのガスの中を下りてきた。おかげで涼しかったけど、、、。

 

ここで一休み。

あとは広河原へ向けて大樺沢を下る。

途中の沢で水を補給。

行きの水場、白根御池小屋手前の沢の方がおいしかった。

河原に出たところにフジアザミ?があった。

北岳辺りにも分布してるんだろうか?

14:40。白根御池分岐。

さあ、もう少しだ。

14:53。広河原のつり橋まで来た。

北沢峠方向もガスの中。

バスやタクシー乗り場はあの建物の向こうだ。

14:56。トイレに寄り、妻にタクシーの列に並んでもらい、バスに乗れるかどうか聞きに行った。15:00のバスは立って乗る、そうだ。

タクシーの列に戻ると、白人のお嬢さんが「甲府へ行くバスですか?」「いいえ、芦安温泉行きのタクシーです。バスはあっちだけど、芦安からも出てるかも」。日本語は通じてるが、細かい点までは難しいらしい。急いでバス停に走って行った。かなりの軽装だったけど、山の上の方でも見たような気がする。日帰りで登ったんだろうか?

タクシー待ちは3台目。発車直前、運転手さんは腕章をつけた人を乗せた。定員は???。15:23出発。

 

16:10頃、第4駐車場着。他の乗客も第5とか他の駐車場に送っていた。行きもタクシーが迎えに来て、帰りも送ってくれる。この点はバスより便利かも。

 

高速に乗ると、勝沼手前から渋滞、勝沼で降りて一般道。途中、秋山の♨に寄って体をほぐした。

 

二日目は標高差1000mを登り、1700mを下る、行動時間約9時間。いいトレーニングになったと思う。

 

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